「オートミール、興味はあるけど使いにくそう」と思っている人が多いようです。
「1食分のオートミールは30gとか、グラム数でいわれてもイメージしにくいし、はかるものがないし……」
そんな理由でためらっている人もいるかもしれません。
そこで今回は、オートミール1食分を簡単にはかる方法や、水分の加え方のコツをお伝えします。
いままでオートミールを敬遠していた人も、これを読めばハードルが下がること間違いなしです!
オートミール30gは大さじ何杯?
オートミールの量をはかるには、計量スプーンの大さじ(15mlの表示がついているもの)を使うのが一番簡単。
オートミール30gは大さじで5杯です。
つまり、大さじ1杯がオートミール約6gになります。これを覚えておくと、いろいろな重さのオートミールを簡単にはかれます。
20g=大さじ3杯強
30g=大さじ5杯
40g=大さじ7杯弱
50g=大さじ8杯強
60g=大さじ10杯
70g=大さじ12杯弱
80g=大さじ13杯強
(「強」は少し多め、「弱」は少し少なめ)
多少の誤差があっても、経験上できあがりにまったく問題はなかったです。でも、もしきっちり正確にはかりたいなら料理用のスケールも用意するとよいでしょう。
オートミール30gは普通のスプーンでどれくらい?
計量スプーンなんてふだん使わないし、わざわざ買うのも……という人は、普通の食事用スプーンを使ってもよいと思います。
ご参考までに、食事用スプーンでオートミール30gをはかったところをレポートします。
カレーなどに使う、ごく普通のスプーンです。計量スプーンよりも直径は大きいですが、2つを比べると深さがだいぶ違います。
このスプーンで普通に1杯分のオートミール(インスタントタイプ)をすくって重さを測ると、4gほどでした。案外量が入らないものです。
次に、写真のように山盛りにすると……
スプーン1杯で6gになりました。(器の重さは入らないようにセットしてあります。)
これくらいずつの量をとれば、5杯で約30gになります。
結論として、オートミール1食分30gは食事用のスプーンなら山盛りで5杯が目安です。
グラム数を増やすときは、計量スプーンを使うときと同じように、「1杯6gだから40g=大さじ7杯弱、50g=大さじ8杯強……」というふうに計算できます。
オートミール30gを計量カップではかるには?
計量カップの場合は、オートミールを75ccの目盛りまで入れると30gになります。
写真は、30gのオートミールを計量カップに入れてみたところです。
75ccという数字になる理由は、計量カップの1cc(1ml)は水なら1gですが、オートミールだと約0.4gの重さしかないからです。
したがって、30gのオートミールを取るには30÷0.4=75ccの位置まで入れる、という計算になります。
この要領で、40gなら40÷0.4=100cc、50gなら50÷0.4=125ccというふうに割り出すことができますね。
オートミール30gに加える水はどれくらい?
インスタントタイプ(クイックオーツ)のオートミールの場合
オートミールは水分を加えてやわらかくするのが基本です。30gに加える水の量はどれくらいがいいのでしょうか。
こちらの「オーガニックピュアオートミール インスタントタイプ」(日本食品製造)の場合で調べてみましょう。
この製品は有機オーツ麦100%で、調味料は加えてありません。30gあたりのカロリーは110kcal、糖質は17.85gです。
オーツ麦が薄くフレーク状に砕いてあり、分類上は「クイッククオーツ」と呼ばれるもの。短時間でやわらかくなるので、初心者にもおすすめのオートミールです。
調理例ではオートミール30gに180~200ml
水分の目安は、袋の裏面にある調理例では次のようになっています。
簡単ホットシリアル
- オートミール30g
- 水100ml
- 牛乳100ml
好みに応じて砂糖、メープルシロップなどで味つけをし、フルーツやナッツをトッピング
(電子レンジで2分加熱)
※上の写真右側は、この調理例を参考に作ったものです。
簡単和風粥
- オートミール30g
- 水またはお湯180ml
- 顆粒だし適量
好みに応じて塩や醤油などで味つけをし、梅干しなどの具材をトッピング
(電子レンジで1分50秒加熱またはお湯を入れて40秒)
水の量は自分で調節するのがベスト
実際に食べた感想としては、オートミールに加える水分の量はこれが絶対というものはなく、自分の好みでかまわないと思います。
レシピ通りに作って美味しく食べられたらそれでいいし、そうでなければ少しずつ調節して、美味しいと思える量を見つけてください。
オートミール米化で30gに使う水の量は?
ちなみに、オートミールを「米化(こめか)」して食べる場合は、オートミール30gに水50mlが基本です。
レンジで1分加熱すればふわふわになり、お米と同じ感覚で食べられます。おにぎりやチャーハンなどにアレンジすることもできます。
『オートミール米化ダイエットレシピ』という本がベストセラーになっているので、ご存じの方も多いですよね。
米化する場合は、オートミールや水の分量が適当だと食感が悪くなってしまうので、きちんと量をはかったうえで微調節していくのがおすすめです。
米化に使用するオートミールはロールドオーツ(オーツ麦のもみ殻を取り除いて押しつぶしたもの)が向いているといわれますが、本によればクイックオーツも使えるし、両方をブレンドしてもOKとのことです。
まとめ
カロリー控えめで食物繊維が豊富というメリットをもつオートミール。
オートミール1食30gは大さじ5杯、水分はレシピを参考に好みで増減。この2つを知っておけば、簡単に食べられることがお判りいただけたと思います。
シリアルやお粥、雑炊として食べるなら、そこまで正確に量をはからなくても失敗することはありません。カレーなどに使う手持ちのスプーンを使っても大丈夫です。
ただ一点、食べ過ぎはよくないので(1日100gが限度)、そこだけ注意して気軽にトライしてみてください。
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